【新たな進学先】
専門職大学プロジェクト始動~専門職大学とは~

公開日:2017年6月13日(火)15:00


◆専門職大学とは?

高校を卒業した後の進路と言えば、今は大学、短大、専門学校、就職、等が一般的な選択肢です。
それぞれ修業年限も違えば、カリキュラムも違い、そもそも学ぶ目的すらも違っています。
およそ全国の高校生へのアンケートでは、60%が大学進学、次点で専門学校への進学を考えている昨今。
そこに新たに現れたのが、大学と専門学校のハイブリットである専門職大学です。

新しい教育機関の発足というのは今から50年以上前、1964年以来の話で、兼ねてより教育業界の話題には上がっていました。
それが今年2017年の5月24日に、改正学校教育法を可決。ついに再来年の2019年4月より専門職大学が開設される予定です。


大学と専門学校のハイブリットということですが、一体何が違うのか。
まず修業年限は4年制。卒業すると大学と同じように学士が取得できます。
学ぶ内容は専門性が高く、実習の割合が4割以上と専門学校のように職種特化のものになる予定です。
加えて教員の4割以上はその道の実務を経験した人でなければいけないということで、より専門性の高い実践的な学びが得られそうですね。


専門的に学べる上に4年間ということでまさに即戦力の人材育成が期待されています。
手広く学ぶ必要のあった大学、修業年限が物足りなかった専門学校の不足を補った新しいカタチと言えそうです。
もちろん、4年間通う必要がある分、学費はそれなりにかかるはずですが……。

◆認知度はまだまだ低い

高校生100名、大学生100名、またそれぞれのお子さんがいる保護者の方100名へのアンケート調査では、専門職大学について詳しく知っているのはわずか5%未満という結果に。
名前を聞いたことがあるのは23%、残りの70%以上が全く知らないということで、まだまだ世の中には広まっていない制度の様子。
わずかながら大学生や高校生の方が保護者より知っている層が多く、学校では情報公開されている感が窺えます。

また、専門職大学の概要を知ったうえで進学したいという学生は、約3分の1、33%程度となりました。
まだまだ詳細の発表がないままにこの興味の数なので、これから公式に学校が募集を始めると目新しさも相まって募集が応募が盛んになるかもしれません。


高校生が進学先を選ぶ際に重視するものとして、第一には将来就きたい仕事に繋がること、2番目に就職実績と繋がることからも、専門性が高く就職を意識した専門職大学は重要に合った教育機関と言えそうです。

◆保護者の期待は高い

自分の子どもが専門職大学に行くことへ賛成か反対か、というアンケートもあります。
約4割が専門職大学に肯定的で、一方反対派は10%程度と肯定派が多いのが現在の状況です。
まだ分からないという回答が50%近くなのもありますが、比較的好意的な反応だと言えるでしょう。

専門職大学に賛成した保護者の声を覗いてみると、質の高い専門性が身に付くという理由を筆頭に、学位が授与され就職に有利そうだからといった理由があります。
やはり今の時代手に職をつけて安定性が欲しいけれど、専門学校では大卒の称号が得られない……という大学と専門学校のネックにそれぞれ回答してくれた専門職大学には期待が大きい様子が見受けられます。

◆管理人のコメント

専門学校を卒業した管理人ですが、この専門職大学というものがあったらそちらに進学していたかもしれません。
大学を辞めた理由は様々ありますが、やりたいことに集中できなかったからというのが一つの原因としてありました。
専門学校を出て大卒資格がないことで苦労した覚えはありませんが、親御さんへ心配をかけたという意味では専門職大学であれば解消できたものだったかもしれません。


2019年からということで、恐らく募集は2018年からが本腰入れたものとなるでしょう。
今高校2年生の方から、進学先の一つとして検討が始まるはずです。
その時カリキュラムや学費を見てみて、説明会や体験入学が開催されていれば行ってみるべきだと思います。
前例がなく就職の際もどうなるかまだ分かりませんが、大卒の資格はある上で専門性の高い学生ということで恐らく就職にも強くなるのではないでしょうか。
なんにせよ続報待ちです。
専門学校・スクール情報を載せている本サイト学ランでも、今後の情報を追っていきたいと思います。


文責:七文

更新日:2017年6月13日(火)15:00