【新たな職業として】
日本eスポーツ連合(JeSU)発足!プロゲーマーが公式のものに!

公開日:2018年2月1日(木)16:30


eスポーツとは

eスポーツといえば、エレクトロニック・スポーツとして主に対戦が行われるゲームをスポーツや競技として捉え、世界規模で大会等も盛んに行われている分野です。
日本でも昨今eスポーツが注目され始めており、様々なゲームやスマホアプリがこの業界に参入しています。
大会の規模によっては年収1億円を超えるほどのプレイヤーもおり、俗にいうプロゲーマーとして活躍していました。
日本では一部の専門学校がいち早くプロゲーマーを目指すための学科をひらいており、注目を集めていました。

※参考
【e-sports】西日本で初のプロゲーマー養成学科開設!

◆2月1日(木)一般社団法人 日本eスポーツ連合が活動を開始

まさに本日の話ですが、日本ではプロゲーマーの基準を正式に制定し、さらにeスポーツの普及に力を入れていくなどの目的のため、一般社団法人は日本eスポーツ連合を立ち上げました。
日本eスポーツ連合の主な活動内容は以下です。

・e-Sports振興に関する調査、研究、啓発
・e-Sports競技大会の普及
・e-Sports競技大会におけるプロライセンスの発行と大会の認定
・e-Sports選手育成に関する支援とその地位の向上を図る
・e-Sportsに関する関係各所との連携

まとめると前述の通り、eスポーツというジャンルの確立(公式化)と普及、というように読み取れます。
今回の設立には既存のeスポーツ団体の統合やゲームメーカー各社が所属しているコンピューターエンターテインメント協会、日本オンラインゲーム協会なども全面的に協力しているとのことで、盛り上がりの一辺が垣間見れます。

将来的にはオリンピックの公式種目を目指しているとのことで、今後の普及と教育には期待されます。

◆プロライセンスについて

今回日本eスポーツ連合は、団体の設立のみならず選手の育成や地位向上を目的とした、プロライセンスの定義及び発行条件についても正式化しました。
それぞれは以下の通りです。

■プロゲーマーの定義
・プロフェッショナルとしての自覚を持つこと。
・スポーツマンシップに則り、プレイすること。
・プレイ技術の向上に日々精進努力すること。
・国内e-Sportsの発展に寄与すること。

■ライセンス発行対象者
以下、全てを満たす者を対象にライセンスを発行します。
・前述のプロゲーマーの定義に誓約していること。
・当連合公認大会において公認タイトルの競技で優秀な成績を収めること。
・当連合の指定する講習を受けること。

■ライセンスカテゴリー(2種類)
1.「ジャパン・eスポーツ・プロライセンス」
同ライセンスは、15歳以上、義務教育課程を修了している人を対象とします。
※但し、20歳未満は保護者の同意が必要。

2.「ジャパン・eスポーツ・ジュニアライセンス」
同ライセンスは、13歳以上15歳未満で、プロライセンス発行に値する人を対象とします。
※高額でない賞品の獲得は可、賞金は不可とします。
※15歳に達した場合は、本人と保護者の意思を確認した上で、プロライセンスを発行します。

■例外的ライセンスの発行について
「実績保有者へのライセンス発行」
ライセンス発行開始から過去にさかのぼり、公認タイトル大会で著しく優秀な成績を収めている人には、例外的にプロライセンス及びジュニアライセンスを発行します。
※但し、発行にはIPホルダーの推薦が条件となります。

■チームの取り扱いについて
・チームライセンスの発行
法人格を持ち、かつIPホルダーが実績を認め、当連合が承認した場合に発行
※但し、別途定める誓約書の提出が必要となります。

・1名以上のライセンス保有者がいるチームは、公認大会へチームとしての出場が可能。
※但し、賞金獲得時はライセンス保有者のみに授与します。

■ライセンス有効期限
ライセンスの有効期限は2年間。
※なお、更新に際しては、eラーニングによる講習が必須となります。

■ライセンスの発行管理について
ライセンスはタイトル単位で発行。
また、以下3項目をベースに、当連合競技委員会内で競技し、ライセンス発行を行う公認タイトルを決定します。
・ゲーム内容に競技性を有すること。
・3ヶ月以上の運営・販売実績を有すること。
・今後もeスポーツ大会の運営予定を有すること。

◆ライセンス発行予定のゲーム(2/1時点)

PS4/PS3『ウイニングイレブン 2018』(コナミ)
PS4『コールオブデューティー ワールドウォーII』(SIE)
PS4/PC『ストリートファイターV アーケードエディション』(カプコン)
PS4/Xbox One/PC『鉄拳7』(バンダイナムコ)
iOS/Android『パズル&ドラゴンズ』(ガンホー)
iOS/Android『モンスターストライク』(ミクシィ)

◆管理人のコメント

昨年、eスポーツ養成学科が発足されたという話(※参考)を聞いたのも記憶に新しいですが、いよいよ本格的にeスポーツが浸透していくフェーズになったのかと感じます。
やはり親御さん世代への抵抗感はかなりの強さがありそうですが、ゲームが好きな管理人にとっては楽しい時代になってきたなという感想です。
特に資格化されるなら専門学校で学ぶ意味というのも出てきますし、日本eスポーツ連合の働きに期待してしまうのは管理人だけではないはず。

海外ではもはや当たり前となっているプロゲーマーの存在ですが、今後日本でも広まっていくのでしょうか。
正直疑問には残りますが、こうした新しい動きに一番フットワーク軽く反応できるのはやはり専門学校なんだな、と思いました。


文責:七文

更新日:2018年2月1日(木)16:30