医療事務の資格の種類について、ご案内します。

医療事務の資格の種類について

医療事務の資格の種類について

いざ、医療事務の資格を取得しようと考えたとき、資格の数が多すぎて悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。今回は医療事務の代表的な資格についてご案内します。

医療事務の資格は内容も取得方法もさまざま

医療事務の資格と一言で言っても、たくさんの資格があります。10種以上の資格があり、医科と歯科に分かれているものや調剤事務の資格などもあります。 これらはすべて民間の資格で、医療関係の団体が行う試験で取得できるものや専修学校の過程を修了した際に取得できるものなど、その取得方法はさまざまです。どの資格を取得すればいいのかわからないとお悩みの方のために、主な資格をご紹介します。

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

医療事務技能審査試験は、医科と歯科の2種類があるもので一般財団法人日本医療教育財団が実施している約40年という歴史のある資格です。 毎月全国統一で行われている試験で、年間約5万人が受験し、現在までに84万人もの合格者が出ている医療事務の資格で最大規模のもので資格は1級、2級に分かれており、いくつかの受験資格が必要です。 この試験は窓口業務や診療報酬請求事務など、医療事務の仕事で必要とされる能力があるということを認定するもので、合格すると「メディカルクラーク」という称号が与えられ、病院や診療所、クリニックなどの様々な医療機関で活躍できる資格です。

医療事務管理士技能認定試験

技能認定振興協会による資格試験で、奇数月の第4土曜日に全国30ヶ所以上で試験が行われています。 試験内容は医療保険制度や診療報酬の仕組み、医学の一般的な知識などの学科試験(マークシート形式)とレセプト点検・作成の実技でメディカルクラーク同様、受付業務やカルテの管理、レセプト作成など、医療事務の仕事で求められる能力を証明してくれる資格です。合格率は平均50%で、多くの資格取得者が全国の医療機関などで活躍しています。

診療報酬請求事務能力認定試験

公益財団法人日本医療保険事務協会によって年に2回実施されている試験です。今まで行われた試験はすべて合格率が30%前後であり、医療事務関連の試験の中ではかなり難易度が高いものであると言えます。そのため、この試験に対する医療機関からの信頼度は厚いようです。 こちらも医科と歯科の2種類があります。診療報酬請求事務に携わる人たちの資質向上を目的としている試験で、診療報酬請求に関わる知識の学科試験やレセプト作成の実技試験などが行われます。 難易度が高いため、医療機関からの信頼の高い資格の一つですが、知識の浅い方が取得するのはかなり難しいため、他の資格を取得した後、スキルアップを目指す意味で取得することをおすすめします。

まずは基本を身に付ける資格取得を

今回紹介した3つの試験は特別な受験資格がありませんので、誰でも受験可能です。いずれも医療事務の知識や専門的な計算など、現場に必要不可欠な能力を認定してもらえる試験ですので、まずはこういった試験にチャレンジするとよいでしょう。

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