年齢についての話や体験談

年齢についての話や体験談

◆年齢は気にする必要ない?

大学のⅡ部等で夜間部の年齢比を見てみると、大体75%ほどが22歳以内のことが多く、15%が25歳まで、それ以上が10%という比率になっていきます。
ですが専門学校の場合はもう少し社会人や卒業後の比率が高く、一番多いところで半分が22歳以降という学校もあります。
上は4~50代も一部受講されていますが、多くは20代、30代が占めています。40代は多くて5%ほどでしょうか。
やはりキャリアアップや転職を考えるような2~30代が一番多いですね。
こうして見ると再進学というのがさほど珍しいわけではなく、逆にどこの専門学校も最近では夜間部を設けているあたり、需要は高いと考えてもいいかもしれません。
特に社会に出てみると多くの年齢層の方と接する機会が増えるため、吸収できることはかなり多いです。
さらに言えば他業種の経験がある人の話を赤裸々に聞く機会が少ないため、学生のうちにそうして色々見聞できるというのはかなりのアドバンテージといってもいいでしょう。
歳が上の立場からでも、メリットは多く、若い人からの刺激というのは思いのほか影響が大きいもの。
同じ場所で働いているとどうしても考え方が凝り固まってしまいますから、他業種への転向を考えているならば尚更プラスに働くことでしょう。

◆社会人学生の体験談

私は大学を卒業して事務員として一般企業に就職しました。
分からないことばかりでしたが会社の先輩も丁寧に教えてくれて、少しずつ仕事にも慣れていきました。
期間が経つにつれて、事務の仕事以外にも携わることが増えて、社内の雑用エキスパートみたいな位置に……。
それはそれでやりがいを感じていたのですが、ある日高校の同窓会で、同級生が自分の仕事を楽しそうに誇らしげに語るのを聞いてふと思ってしまいました。
このまま雑用をつづけて、私にいったい何が残るんだろう。
初めは女子だし、結婚して仕事辞めれば関係ないとも考えました。
でもそんなアテはありませんでしたし、将来のために貯金も欲しい。収入は多くなかったので生活費でほとんど手いっぱいでした。
そこで、何か資格を取ろうと思い立ったのです。

でもいざ資格を取ろうと思っても、独学はやり方がイマイチ分からない……そこでネットで検索して、トリマーの専門学校夜間部に通うことを選びました。
決め手はやっぱり学費が安いことと、働きながら通うために授業時間が調整できたこと。そして何より犬が好きだったこと。
大学に通っていたころは犬が好きでそれを仕事にしようなんて一切考えていませんでしたが、一度社会に出てみると仕事に対するやりがいがとても空虚なものに感じられて、やっぱり好きなものじゃなきゃダメだと感じたんです。
安いとはいえ奨学金がないと学費は払えなかったので、分納制度と併用してなんとか工面しました。

そしていざ初授業。
正直そのとき私は26歳でしたし、周りが学生ばかりと考えると居心地が悪い感じがしました。
でも実際に行ってみると同じくらいの子が結構いるし、年上の方だっていました。
学校というよりは放課後サークルみたいな気分で、トリマーになるために犬と触れ合いながら、雑用のエキスパートもつづけながら2年間通い切りました。

卒業時には無事にトリマーの免許も取得。
残念ながら恋人はできなかったけれど、無事にドッグサロンへの転職も決まりました。
そこでは雑用エキスパートの力も発揮できたので、ぽんぽんといつの間にか店舗を任せてもらえるほどに。
学校のサポートも卒業後まであったので、たまに学校でOGとして後輩にアドバイスしながら、今では立派に複数拠点の管理者になれました。

今では一日一日がとても充実しています。
雑用も楽しかったのですが、やっぱり仕事で大好きな犬と触れ合えるのは嬉しい。
仕事も増えたけれど、収入も上がったので貯金だって出来ています。
今年で私も32歳……あとは結婚相手を探すだけですね(笑)。

上へ