歯科衛生士の現状と将来性
◆歯科技工士を取り巻くさまざまな環境
歯科技工士を取り巻く環境は複雑で厳しい状況が続いているのは事実。
とくに長時間労働のわりに給与面でそれほどの恩恵を受けられない傾向が強いため、若い世代が歯科技工士になろうとする就職率の低下とともに若者従事者の離職率アップが心配されているとか。こんなに脅かして怒られないだろうか……。
現在、歯科技工士として活躍している人は40?50歳代以上が多くなっていて、反対に新卒者や20~30歳代といったこれからの歯科技工業界をリードしていくような人材が不足している状態。
なのでこのままの状況が続いてしまうと、歯科技工士の人数そのものがいなくなってしまうおそれがあるということ。
歯科治療には必須な技術なので無くなってしまうと大変なことに。そのため法律を整備して労働環境を向上させたり若い世代の育成に努めたりする必要が叫ばれている状況だね。
◆アジアからの輸入に押される
現状が厳しくなってしまった理由の一つとして、日本国内だけでまかなっていた歯科技工の仕事や材料がアジア各国から安い輸入の技工物に取って変わってきてしまったという事実が一つある。
法律上も問題があるのではないかという考え方もあるようだけれど、事実として海外からの歯科技工物の輸入をはっきり禁止した法律はないため、どんどん価格競争に押されているのが現状だ。
そういった点を踏まえると将来性を確かなものにするためには、歯科技工士一人ひとりのスキルをアップして、海外に負けない精度の高いものを目指していくことが大切だと言われているね。
自分の腕を常に磨いていて、歯科医師から求められるような仕事を継続していくことで歯科技工業界全体の将来が明るくなるはず。今後改善される見込みのある優秀な業界のはずなんだ……!
◆世界での活躍
一方で、日本の歯科技工士の技術力の高さは海外で認められつつあるのも事実。
高い技術をもった日本の歯科技工士が、海外で働くというケースも増えているとか。
簡単な技術で作成できるものは、アジア各国で作られていくことが多いのもの、やはり質に関しては職人気質な日本人が随一。国内外を問わずに、今後はより高いレベルの技術を取得した歯科技工士が活躍していくことになると想定しても妄言じゃないと思う。