歯科技工士の年収
◆勤務先によって収入は大きく変わる
歯科技工士としての腕が上がり歯科医師からの信頼が厚くなると、仕事を多く貰えるものの、もちろんその分は急ぎの場合が多く残業になることが多いらしいよ。
その傾向は人気が高い歯科技工士であればあるほど強くなって、でも人気もキープしたいし……となかなか葛藤しそうだね。
週休二日制をとっている技工所は全体の4割程度なので、休みが取りにくく残業が多いあまり良くない一面が伺えてしまうね。
ちなみに大規模の歯科技工所になるほど週休二日制を投入しているらしいよ。
歯科医院の休みに合わせている技工所が多いので、平日のどこか一日を半休にして日曜日を休みにしているパターンが基本みたいだね。
歯科技工士の仕事は職人のような一面を持っているので、仕事に誇りを持ってコツコツ行うタイプの人が向いているね。
◆腕が良いと急ぎの仕事が多くなり勤務時間が増える
縁の下の力持ちのような業務を行っている歯科技工士ですが、平均した年収は400万円前後で、他の医療職と比較しても高いとは言えないのが実情。
例えキャリアを積んでも勤務先の給料水準が適用されるので、大幅な収入アップは難しいかもしれないね。
労働時間は比較的長めで、地道にコツコツ作業していく根気強さが必要な職業とされている。
ただしもし独立しても腕の良さで仕事を取れるようならば、安定した収入が得られる見込は十分にある。
また大規模な歯科技工所であれば収入は増加する、勤務する技工士の数が10人以上の技工所の平均年収は400万円前後だけれど、規模が1000人以上ともなると平均年収700万円に近くまで上がることもあるとか。
そのため収入アップを目指すなら、大規模な技工所への就職を目指そう。
◆歯科技工士が営業に回ることもあり貴重な経験になる
大規模な歯科技工所に勤務しているなら仕事は集まるけれど、小規模や独立して行っている場合は、歯科医院に営業へ出向くことも多々ある。
受注を受けた装具の納品をして新しい依頼を受けるというわけだね。
その時に複雑な装具を作成するときは、実際に患者の口の中を確認することがある。
指示書だけでは解らない実際の口腔内を見て、患者に合った装具を作るためには必要なことなんだね。
口の中を見ることは出来ても触れられないので、患者と歯科医師の了解の上デジタルカメラで口腔内を撮影して、製作の時により良い物を作れるように参考にすることもあるとか。
普段は技工所で製作を行っているため、営業活動は患者の声を聞くまたとないチャンス。
小規模の技工所で働く最大のメリットと言ってもいいかもしれない。
技工所に戻った後は画像や指示書、自分の目で見たことを組み合わせながら、患者に合った装具を製作する。
年齢や性別、症状によって噛み合わせなどの口腔内の状態が大きく変わるので、実際に患者と触れあえる機会は本当に貴重なんだ。
このように経験を積んで独立すると、収入の大幅アップは難しいかもしれないけれど、より職人魂を持って働けるのでやりがいが増えると言える。
歯科技工士として個人的な信頼を勝ち得ている、固定客になってくれる歯科医院が多ければ独立しても安定するはずだよ。