歯科技工士の大変なこと

歯科衛生士の大変なこと

◆集中力が重要

どんな仕事にも大変さや苦労はつきもの。
よりより仕事をしようとするとき、さまざまな環境の壁に突き当たったり、悩んでしまうこともあるかと思う。
歯科技工士の職業として真っ先に思い浮かぶ苦労は、なんといっても精密で小さな義歯を作成したり修復することなので、ミクロ単位の細かな作業がずっと続くこと。
ちょっとした不注意や手先のブレが患者さんの装着感にマイナスとなって現れてしまうので、常に集中力をキープすることが求められるんだね。
ずっと同じ距離の作業をし続けるので目が疲れやすく年齢が上がるとともにピントを合わせるのに苦労をするという話も歯科技工士内では珍しくないことだ。
作業自体は義歯の土台となる材料を削り続ける作業が多く、仕事場には常に粉じんが舞っている状況。場合によっては鼻やのどなどを痛める可能性もあるので、しっかりとケアをする必要があるね。

◆労働環境が厳しい一面も

仕事自体の苦労とともに気になるのが給与や労働環境といった待遇面。
歯科技工士は仕事のわりに給料がそれほど高くはないうえ、歯科技工所はたくさんあるので競合している技工所との価格競争で値段を安く引き受けることもあるんだとか。
しかし努力を続けて高いスキルを身につけた歯科技工士ならば、やった仕事に見合った報酬を得られるように歩合制で働いたり、なかには独立開業をして歯科技工所を経営することもできる。
また、職場では一人で黙々と、長時間作業に集中することとなるため、職場の人間関係のストレスはあまりないぶん、逆に人とのコミュニケーションが好きだという人には辛い一面かもしれないね。

◆高い離職率という実情

歯科技工士を職業としたい人の間で話題になるのがやはり離職率。
一般的に医師や看護師をはじめ医療従事者はハードな仕事となるため一度就職しても転職したり退職したりということがよくあるんだね。
しかし、歯科技工士の離職率というのは、一部では7割から8割程度にも上るとも言われていて、歯科技工士の人材確保という点からも問題視されているんだ。
離職率が高い理由として考えられているのは、勤務時間はもちろん残業などを含めた拘束時間が長いことや休日が不規則なうえ休みを取りにくかったりというところ。
また、責任感や集中力も求められるわりに給与が安かったり福利厚生が整っていなかったりするのも原因といわれているね。
仕事自体が専門技術を使って緻密にやっていく作業なのでストレスもそれなりにかかってくるのは間違いないことと言えるだろう。

◆誇りを持って仕事を続ける

仕事と給与のバランスがよくないというのは生活していく上でも大変なので、高い離職率につながっている最大の原因だと思う。
時間給ではなく歩合制の技工所も多く、急ぎの仕事が入ってプライベートの予定をキャンセルしなければならないこともある一方で、大手の技工所でなければ残業しても手当がつかない場合がほとんどと言われていたりもする。
しかし、歯科医師の先生たちとうまくつきあったり地道に勉強を積み重ねることでそれに見合わった給与をもらっている歯科技工士がいることもまた事実。
歯科技工士は歯科にはなくてなはらない大切な仕事だという誇りを持ちながら続けることこそが成功に繋がるかけはしといってもいいのかもしれない。

上へ