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美容師の仕事内容と年収、専門学校について

美容師とは?
美容師の仕事内容は、主に美容室においてシャンプー・ブロー、カット、カラー、パーマなどの施術をしヘアスタイルを作り上げる仕事です。
最近は同時にメイクアップやネイルケア、ヘッドスパなどをメニューにおいて、トータルビューティーを売りにしているお店もあります。そのため髪を切ったり染めるだけが美容師の仕事ではなく、メイクやネイルなどの技術を身につけることも美容師に求められるスキルとなります。
美容院で仕事をする以外には、雑誌の撮影などでヘアメイクを担当したり、セミナーを開催するなど、広活動している人気美容師もいます。
また、従来のように美容室や理容店で働くだけでなく、高齢者や障害者のもとへ出張する技術者へのニーズも高まっています。また、化粧品会社や服飾関係、化粧品メーカーに就職するケースもあります。さらに美容師資格を生かしながら、エステティシャンやネイリストになる人もいます。

美容師の国家資格について

美容師になる為には、国家資格である美容師免許を取得しなくてはなりません。
厚生労働省指定の美容学校(昼間課程2年、夜間課程2年もしくは2年6カ月)を修了することで、国家試験の受験資格を得ることができます。
また、3年制の通信課程もあり、まず美容室に就職して働きながら資格取得を目指す人もいます。
試験は、筆記試験と実技試験のふたつがあり、この国家試験に合格すると美容師免許の交付を受けられます。

美容師養成施設で昼間課程、夜間課程、通信課程のいずれかを修了すると美容師国家試験の受験資格が得られます。
美容師国家試験は2月と8月の年2回実施されます。国家試験に合格し、美容師免許を取得して初めて美容師になることができます。

美容学校について

美容専門学校には、大きく分けて「昼間課程」「夜間課程」「通信課程」という3つの課程が存在しています。
どの過程を選ぶかは、あなたの学びたいスタイルに応じて選択しましょう。それぞれのメリットとデメリットを比較して選ぶことが大切です。

<昼間課程>
「しっかり国家試験対策をしたい」という人は、専門講師がつきっきりで試験対策をしてくれる昼間課程がおすすめです。
一般的な専門学校のイメージで、昼間の時間に授業を受けて美容師の資格取得に向けた勉強を行います。学校へ通う期間が2年間なので、他の課程よりも早く卒業することが可能です。学校が終わった後に、自由時間があるのも特徴でしょう。ただし学費は、夜間課程や通信課程よりも高くなります。
<夜間課程>
夕方から夜間にかけて授業を行う専門学校です。学校によって時間は異なりますが、主に19〜23時に授業を行うことが多いでしょう。
学費を稼ぎながら学ぶ必要のある方にとっては、適した環境といえます。
「早く技術力を身につけたい」「昼間は違う仕事をしている」という人は、夜間課程もしくは通信課程を選択するといいでしょう。
<通信課程>
通信でレポート提出したり、面接授業を行ったりする方法です。時間を自由に使えるので、勉強の進め方について臨機応変にできます。
通信課程は昼間課程と比べて学費がざっと1/3程度であるため、お金の面で心配をしている人にもおすすめできます。しかし、ほかの課程に比べて授業が圧倒的に少ないので自主学習は必ず必要になってきますし、仕事をしながら国家試験の勉強をしなければならないため、合格率はかなり低くなります。東京都内にある有名店などは、通信課程の採用を控えているところもあるようなので、就職する美容室に希望がある場合は、事前に調べておいたほうがいいでしょう。
しかし、通信制にもメリットはあります。例えば美容院で見習いとして働きながら、通信制で資格を手に入れるような場合、資格を取得後すぐに美容師として仕事を始められるので、就職は有利になるでしょう。見習い期間はお客様相手に仕事ができませんが、プロの技術を目の前で見られることは大きなメリットです。

自分の目的にあった方法で美容師を目指しましょう。

美容学校の学費

美容師になる為の専門学校は、全体として決して安いとはいえません。昼間課程の場合、2年間のトータルは200万~270万円が目安です。
初年度納付金は140万~150万円が相場となります。
美容師専門学校は、国家試験のカリキュラムが組まれているのでどうしても実習が多くなるため、学費が高くなってしまうのです。
専門学校全体で見れば高くはありませんが、やはり学費面で悩んでいる方からすれば安くはありませんよね。
カリキュラムの内容や、専攻するコース、また授業の量、設備などによって学費の幅がかなりあるため、学校を選ぶ際には事前の情報収集がかなり重要になってきます。
授業や実習・研修の内容なのか、学校の設備か、講師の質なのか、学費が高くなっている理由は様々です。学費は安ければ安いほどよい訳ではないので、自身が重きをおきたいポイントはどこなのかをしっかり考えて学校を選びましょう。

美容師とヘアメイクアップアーティストの違い

美容師とヘアとメイクアップアーティスト、どちらも人の髪に関わる仕事なので同じような仕事のように思えますが、それぞれに「なるには」少し違った道を進むことになります。
美容師には資格が必要で、ヘアメイクアップアーティストには資格が要らないからです。当然、学校での学びやできる仕事の内容も違ってきます。

最大の違いは資格の有無

美容師とヘアメイクアップアーティストとの最大の違いは、資格が必要かどうかです。
美容師になるには、国家資格を突破して美容師免許を取得しなければなりません。国家資格ですからそれなりの知識と技術力が備わってなければなりませんから、国が認めた専門学校や短期大学を卒業して初めて資格を取得できることになります。そこでの学びは、カットやカラー、ワイディング(パーマ)など、髪に関する技術、そして、パーマのしくみや薬剤の種類など、学科試験対策が中心になります。なかには、メイクやネイルの授業もありますが、カットなどに比べると比率は小さく、内容も基礎的なものになります。
一方のヘアメイクアップアーティストになるには、特別な資格は不要です。それでもかなり高度な技術が求められますから、美容系専門学校のメイク科などに進んで学ぶというのが一般的です。
ここでは、メイクやヘアセットに関することをしっかり学べます。ただし、学校にもよりますが、こうした学科では美容師免許が取得できないことが少なくありません。

カットやカラーができるのは美容師免許をもっている人だけ

美容院で主に行うのは、カットやカラーリング、パーマといった髪への施術。これらを行うには、美容師免許が必要になります。また、時にはセットやメイクも行うことがあります。美容院によってはフルメイク&ヘアセットといったメニューがあるところもありますが、メイクはまったくやっていない、あるいは簡単なお直しのみというところもあります。つまり、美容師にとってメイクはメインの仕事ではないということ。ですから、なかにはメイクにかかわる技術をもっていない人もいます。
それに対してヘアメイクアップアーティストの主な仕事は、メイクとヘアセットですから、技術だけでなく、アーティスティックなセンスも求められます。ただし、先ほども解説したとおり、美容師免許をもっていないとカットやカラー、パーマといった施術が行えません。反対にいえば、免許をもっていればこれらの施術ができるわけですから、仕事の幅は大きく広がるということになります。実際、美容師免許を取得してからしっかりとメイクの技術を学び、ヘアメイクアップアーティストになるという進路を歩む人は多くいます。
美容師資格があれば、「美容師兼ヘアメイクアップアーティスト」として働くことも出来るのです。ゆえに、ヘアメイクアップアーティストを目指すのであれば、美容師資格を取得したほうがいいということです。
近年は働き方のスタイルが様々になったので、幅広く仕事をする為にも出来ることは多いに越したことがありません。

美容師の年収

美容師は華やかな仕事というイメージをもつ人は多いのではないでしょうか。実際は、競争が激しい業界でもあり、収入の低い研修期間や、立ち仕事が基本の身体的負担もあることなどから、勤続年数は他と比べて短い傾向にあります。
しかし、有名店の人気スタイリストやオーナー、またはフリーランスとして固定客をもつことで、長く安定して高収入を目指すことができる夢のある職業でもあります。実際の年収はどのぐらいなのか、収入面を見ていきましょう。

美容師の初任給は?

美容師は最初にアシスタントとして働く期間があり、その間の月収は、地域によって異なりますが、15万円以下のことも多く、生活していくのがやっとということも珍しくありません。見習い期間を終えたあとのスタイリストとなると基本給が月20万円前後となり、売り上げに対してのインセンティブがつくことが多いようです。

美容師の収入はどれぐらい?

それでは実際の年収はどれぐらいもらえるのかを見ていきましょう。
「平成29年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)によると、美容師の平均月収は、男性で25.9万円、年間ボーナスは6万円。女性の場合、平均月収は23.2万円、年間ボーナスが5.7万円という結果でした。収入の男女差は、男性のほうが僅かに高いものの、ほとんど差はありません。日本国民の所得の中央値は442万円であるため、美容師の給与は決して恵まれているとは言えません。
生涯年収は計算法によって大きく異なってくるものの、美容師の生涯年収は8,000万円から1億4,000万円ほどだと言われています。一般的なサラリーマン(大卒)の生涯年収は2億5,000万円ほどと言われるので、それと比べてもかなり低い数値となっている模様です。
自身の月の売り上げに対してのインセンティブや自分のお店をもち経営者になることまで考えるのであれば生涯年収は高くなる見込みもあります。

美容師として働く人が収入アップするための方法は?

理容・美容師業界は、実力がものを言う競争の激しい業界であることや、経験年数が10~14年以降に年収アップしづらい傾向にあることから、収入を大きく上げることは他業種よりも難しいと言ええます。
技術や接客の向上に伴う人気や職位が収入に関係することはもちろんですが、より収入の高い店舗に移動したり、独立またはフランチャイズのオーナーになるほか、フリーランスになって固定客を増やしたりするなどして収入アップをねらう方法も考えられます。売り上げが上がればその分自分の収入も上がることになるので、収入アップがモチベーションにつながっていくはずです。努力は必要ですが、若くして独立する美容師も多くいるため、やり方次第では高収入を目指すことも可能です。
収入面とは別に、美容師には他の職業にはない強みもあります。まず、免許は国家資格のため一度取得すれば、一生美容師の仕事をすることも可能です。手に職をつけたい人にとっては最適な職業のひとつと言えるでしょう。 また、会社員と比較すると働く場所を選ぶ自由度の高さも魅力です。全国どこでも働くことができるうえ、国によって免許制度は異なりますが海外で働く道もありえます。
大きな収入アップを目指すことも夢ではない職業とはいえ、実際は雇われているときの収入が不満で辞めてしまう場合も少なくないのが現状です。お金には替えられない「やりがい」がある仕事であることを十分に理解し、さらに収入面以外の美容師の「強み」を武器に実力をつけていきましょう。

まとめ

美容業界は一見華やかな世界ではありますが、実際は競争も激しく大変なことがたくさんあります。
それでも美容師になりたいのであれば、まずは国家資格をとること、実践をすることが重要になります。
美容学校に通うことがほとんどですが、学校選びはその後の就職などにも大きく影響するので、慎重に様々な情報を集めて慎重に進めましょう。 美容師の専門学校は地域で言うと特に東京と大阪に集中してあります。その他の地域でも職業柄需要が高いので地方の学校も是非検討してみてください。
また、通信制や夜間課程のある美容学校は多いので、昼間課程に通えないからといって進路を諦める必要はありません。

自分にあったスタイルで美容師になる夢を叶えましょう!

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